修羅場ってやつ
非常に切羽詰まった事態だ。これの対処如何では、人生一生の恥になるかならないか程の、非常に大きな問題に発展する可能性がある。そして、こんな時に限って緊急用の装備がない。「これは非常に由々しき事態だ。」一人で深刻な顔をしながら、前屈みの姿勢で筑波大学の敷地を走り抜ける。時刻は12時半。
19日午後3時。編集部はいつもの和やかムードとは少し違い、深刻な雰囲気が漂っていた。ピリピリした空気。皆真剣な顔で机に向かっている。「これの打開策は。」「こう導きだす事が可能だ。」「なるほど。」いつにない緊張感。そう、テスト期間というやつだ。黙々と課題をやる途中、ペットボトルを取り出し、飲む。勉強中は喉が渇くものだ。「おい、お前、それ。」一人の声が、響く。「色、みてみろ、色。何だ、その飲み物。」そいつはペットボトルのドクターペッパーでも見たかのような顔をしている。日本語でOKという言葉を飲み込み、ペットボトルを眺める。自分が持っているのは緑茶。「何っておty......」しかし、手に持っているのは「お茶以外の何か」であった。
お茶、というのは基本的に透明に出来ている。しかし、そのお茶はそんな常識を軽くひっくり返してくれた。どうみても濁っているのだ。まるで、カルピスを加えたかのような白い濁り。濁り。まるで、自分の目のようである。「これは!」そうして、その爆弾はひっそりと私の腹に仕掛けられてしまったのである。
20日午前8時。テスト勉強のために早起きした私の身に、異常が起きていた。腹が、おかしいのである。前日焼肉で食いすぎた訳でもなく、しかし腹が変な声で鳴きやまないのである。ギュルギュル。「本当にファッキンな事だぜ!」そうして、しばし布団とトイレを行き来する作業に専念せざるを得ない状況になった私は、テスト勉強なんぞできる訳がなかった。そうして午後12時半。テスト開始まで1時間。「ヤバい!!!111」大学から10分とはいえ、直前確認もなしにテストを受ける程ソルジャーではない私は、慌てて大学へと向かった。
「ちくしょう、静まれ...ちくしょう!」感じたことのない感覚、そして吐き気。まともに立って走る事すらできない。しかし、時刻も残り少ない。そんな時、いつもは置き忘れている携帯の存在を、ポケットに確認した。「近くのトイレ、どこにある!」電話が繋がるや否や、そう叫んだ。「近くに建物に、飛び込むんだ!今すぐ!」そう指示をされ、私は建物に飛び込んだ。確かに、大学の敷地の建物。トイレは必ずあるはずだ。果たして、トイレは見つかり、私は駆け込んだ。
無事にトイレにありつけた私であったが、しかし異変は体から抜けず、暫くはトイレと往復することが必要な体となってしまった。テストについては、その日の分については乗り切ったが、次の日の対策に遅れが生じてしまい、その回復運転は今現在も続いているのであった。
皆さん
お茶とか気をつけましょう。濁ってたりしたら、要注意ですよ!あと、ストッパとか持ち歩くのも忘れずにね!