一次元は人を裏切らない。

アマチュア無線』という趣味が入りづらいだとか古臭い趣味だとかという話がネットで話題にすらなっていない。しかし、僕は『アマチュア無線』を少しだけかじっているので、以下の話は非一般論として書くことにする。
id:m-birdはこの話を以下のように纏めている。

 そこに機械萌えがあったから、救われた人が沢山居る。古臭いだ閉鎖感があるだとレッテルを貼って検証することは本意ではないけど、そういう風に呼ばれている人々の中に、「電波」の存在に慰められた人が居たのは事実なんだろう。

 そして、そこに愛着があったが故に、彼らのうちの何人かは絶望の淵に叩き落とされもしたのだと思う。モールスがネイティヴLanguageだなんてアホくさいネタをするつもりもないけど、物心ついたころにはすでにアマチュア無線が衰退期に達していて、片手にCQ誌やらトラ技やらを携えて歩んできた人間は、「現実」を目にしてどう思うんだろうか。認められないだろう。そこで飛び込んだ先の「ハム」が、彼を裏切った(衰退してきた)としたら……。

 本当にそんなことで「絶望の淵に叩き落とされ」た人がいるのかな、とも思うが、ま、居るとしよう。
 個人的にはばかばかしいと思うけれど、TCP/IP崇拝自体は何の問題もない。個人の趣味嗜好として自由である。
 TCP/IPを崇拝することも自由なら、アマチュア無線を守り抜くことも自由。素晴らしきかな、自由の国ニッポン。
 しかし、読者の方にアマチュア無線を期待する自由があるなら、JARL*1にはその期待に応える義務がある。それだけのことだと思う。
 他の無線家がどんなに傷つこうがかまわず、自由に電波を出してゆく権利が無線家には無いということ。そして、「アマチュア無線は裏切らない」は、本当だということ。電波法とマナーは、守るべきである。
 無線家は、その必要があるならどんどん活動して再び「一大アマチュア無線ムーブメント」を起こしてやれば良い。それこそ布教活動というものだろう。
 無線局数が減ったり、TCP/IPの方がナウいなんて知ったことではない。時勢よりも、自分の興味の方がずっと大切である。VVV、VVV。本日は晴天なり。今日もムスカは空を飛んでいるのだ。

私は

 私は2年前に取ったきりの4アマのままなのですが、アマチュア無線の面白さはそれなりに感じることが出来ました。「なら1アマ取れよ」と良く言われる事なのですが、それなりに腰を据えて勉強しなければならない量なので、なかなか出来ない。いや、一回試験の申請だけして、当日すっぽかしたとかいう黒歴史もあるのですがね(勿論試験料はお布施として消えてゆきます)。
 コンテスト(大会)とかある時には4アマという事で「深夜担当」だとか「穴埋め要員」として動くことが多いし、アンテナ設置の時とかは知識の少なさ故に「何をどうしたら良くなるのかワカンネー」という事も良くあるのですが、それでも自分達で準備した設備で、自分達が電波出して交信する事の楽しさは格別。この前のコンテストでは、4アマの私が沖縄と交信出来たりもして、非常に嬉しかったです。
 ハードルが高いとか良く言われてしまいますが、大学入ってから始めて自前の無線局を持った人が数人居るくらい、ハマる趣味だとは思います。皆さんも電波少し、どうですか?

元ネタ

*1:アマチュア無線家を中心として組織された日本の社団法人