コンテナ型仮想化のお話をしました

おはようごJail!
2年ぶりくらいにはてダにログインして今この記事を書いています。あれから2年、悲しむべきことに喜ばしいことに、社会人になっております。

で。

そんなことはどうでもよくて、コンテナ型仮想化の情報交換会に出てFreeBSD Jailの発表をしようとした資料が以下の物になります。どうぞご査収下さいませ。30分ちょいのLT枠(?)として発表させていただきました*1。実は、初勉強会発表。

感想

発表会そのもの

冒頭から、Linuxのメモリ周りの実装の概要を知っているよね!という前提で話ががしがし進んでいくcgroups実装話から始まって度肝を抜かれたこの勉強会。lxcのプロダクションレベルのお話が聞けたり、CoreOSのお話が聞けたり……。どのレイヤでも、なかなかお伺いできないお話が聞けて良かったです。楽しい!
ただ、「なるほど!概要は分かったしすげーってことは分かった!おらワクワクしてきたぞ!」で終わってしまって、質問とかがなかなか出来なかったのが個人的には悔しい。

特に印象的だったもの

特に印象的だったのは、Solaris11 の新機能、kernel Zonesのお話。ゾーン毎に別カーネルを持たせることで、カーネル機能にべったりのものでも動くようになるし、カーネルの変更などの作業の影響範囲が局所的に抑えられるというもの。
ただ、使っている技術がハードウェア仮想化支援(!?)であるため、コンテナであってもハードウェアに依存するというお話。

しかし、これは私がずっと考えている

  • 完全仮想化からくり抜きを続けて準仮想化を推し進めたその先にあるもの
  • OSレベル仮想化(コンテナ型仮想化)の部分的な分離を進めていったその先にあるもの

の交差点にあるような気もしていて、カルチャーショックを受けました。Type II VMMとは何だったのか……。なお、そんな禅問答的Doしているのが、私の発表でありますので、是非暇なとき読んでみてください。
なお、発表スライドはあとから纏められるそうですし(すでに幾つかはあがっている)、発表ビデオもアップロードされるそうです。

個人的な反省

一日で、徹夜でスライド作るとか、もう若くないんや、無理やで……っていうか、学生時代だってそんな体力なかったやろ無計画野郎めが!
ということで、FreeBSD Current使いである山本さんに笑顔で説教されました。初期に発表されていた、「コンテナ?それfreebsdでもできるよ! (仮)」は仮のままで終わりました。全く別の話。FreeBSDの話もほとんど出ない。つらい。ごめんなさい。
本当は、LXCとJailとで周辺技術と実装の違いについて簡単に概要を眺めてゆく発表の予定でしたが、FreeBSDのjail環境とCentOS7の環境を作るあたりで力尽きてしまいました。宿題として、

  • FreeBSDのリソース制限周り(RACCT/RCTL)を実際に使ってみて試すデモ的な何か
  • cbsdを使ってみる
  • docker for jailに突撃してみる

っていう宿題が残っているので、そのうちやります。なお提出期限は未定義です。

*1:通常の勉強会と比較して、枠が2倍くらいの長さある