Librahackの件で警察に問い合せてみたら怖かった。
Librahackの最初のニュースが出たばかりのとき*1、警察の相談窓口に電話して、ちょっとだけ怖い思いをしました。
そのころ、クローラーを書いていたので、僕は一体どこまでのクローリングがセーフでどこからがアウトなのか?明確な基準が欲しかったので、私は警察に問い合せて基準を尋ねてみようと思ったのです。
愛知県警への問い合わせ
岡崎警察署に掛けようか、と思ったのですけれど、そういう問い合わせ窓口のような電話番号を見つけることができなかったので、僕は愛知県警の問い合わせコミュニケーションダイヤルを利用しました。
内容別に電話番号が分かれていたのですが、どれにも該当する気がしなかったので、警察安全相談と書かれていた電話番号に掛けました。呼び出し音の後に出たのは、声の感じからして五十台の男の人。
僕が岡崎の事件のことについて尋ねると、知っている、ということでした。
僕は一番気になる「クローリングの頻度はどこまでならセーフか」ということを尋ねると、こんな答えが帰ってきました。
「例え一秒に一回でもね、相手がそれを攻撃だと思ってね、被害が実際に出たという話になるなら、それは警察が動く話になるよね」
私はその答えに納得が行かなかったので、例えば今時のwebサーバにしては貧弱すぎる環境でwebページが運用されているとして、それに頻繁にアクセスしたときサービスをダウンさせたらそれは犯罪になるのか?と聞きました。
Webサーバとかアクセス頻度とか、そういった言葉をいちいち説明する必要があってとても手間取ったのですが、何とか話は通じました。が、返ってくる答えは上の通り。
話を聞いていると、コンピュータなどの計算機を車や工場の機械のように考えているようで、その機械の限界を越えて使って壊したらそれはあかんやろう、という話のようでした。
その後、ちょっと変な雰囲気になる。
同じ話を繰り返して四十分強。そろそろ終りにしようかな、埒があかないし……と思い、話を切り上げようとしたのですが、ここからちょっと相手の態度が変わるのです。
「で、何でそんな事聞くの?学生さん?」
ちょっと言葉が強くなる。僕は情報を学んでいる学生だと答える。
「ふぅん。で、どこ住んでるの?住所は?」
「岐阜県です」
「岐阜県の?どこ?あと、きみの名前は?」
僕が答えたくないなあと思って渋っていると、随分と厳しい口調で問い詰められ、まあどうせインターネットで本名出してた時期もあるし、出身地も隠してないし、という事で答えました。
ただ、まるで尋問のように厳しい口調で「目的は?」「本名は?」「住所は?」と問い詰められるのは怖いなあと思った次第でした。
情報が足らず色んな憶測が飛び交う中、この内容を公開すると、変な風に話題になりそうだなあと思い、今までエントリにはしていませんでした。しかし、あれから半年経って正確な情報が出揃った今なら問題ないだろうと、公開することにしました。
最後に
半年前の記憶を頼りに書いたエントリです。
大筋は合っていると思いますが、その当時に書いたメモ等を紛失しているため、当時実際にやりとりした内容と違っている部分、また私の主観が入っている部分があるかと思います。
その点はご了承下さい。
追記・変更等
追記:2010/12/07 15:30
ひろみつ先生から
「しかしまあ、電話したときに最初にこちらが名乗るものです。そらから、警察にそういう対応をされたくなければ、こちらが堂々と質問することです。市民の当然の権利という態度で話を続けることです」
とのお言葉を頂きました。確かに、最初に名乗らなかったのは私が非常識だったかなと思います。
名乗らずに、どこまでが犯罪にならなくてどこからが犯罪になるのか?という(よく分からない人からしてみれば)「法律スレスレ」みたいなことを尋ねられれば、警戒しちゃうかもしれませんね。
変更:2010/12/07/16:30
文章一部修正。
*1:確か5月の終わり頃か