蒟蒻畑を愛する今時の情報学部生の生活

近頃こんにゃくゼリーを規制しろだの、ゆとり大学生(笑)だの、学力がジェットコースターだの、株価もジェットコースターだのと騒がれています。そんな今時の大学生が、どのような生活を送っているのか。私の所属している学内雑誌編集部、WORD編集部を例に、少しだけご紹介します。

WORD編集部って、どんな所さ。

至って普通の、しかし少しだけ趣味に打ち込んでいる学生が集まっています。電子工作が趣味な学生やスイッチが好きな学生、プログラミングが好きな学生やサーバのセキュリティに命を賭けている学生などなど。そんな多様な趣味を持った学生が集まって、「濃い」記事が書かれています。


お仕事。

WORD編集部のお仕事は、勿論雑誌編集です。その雑誌編集に必須の裁断機、巨大ホッチキス、巨大万能基盤、巨大キャパシタ(86000MFD)*1等々がこの棚に納められています。いくらデジタル編集のこのご時世でも、手作業でやらなければならない事が沢山あります。


綴じ込み作業も勿論手作業です。熟練の部員により一冊一冊丁寧に閉じ込められています。綴じ込み作業には非常に高度な技術を要するもので、新入生はまず落丁等が無いかのパリティチェックのお仕事を命じられます。野球部で言う球拾いみたいなものでしょうか。因みに、写真に写っている綴じ込み作業中の人物はこの道3年のベテラン部員です。


で、部室内は。

以前は机の合板の中に蟻が巣食い、棚の裏側には名前の知れない奇妙な虫がのたくっている魔境でした。しかし、2年の月日を掛けて少しずつリニューアルされ、大学生が使っている部室とは思えない小奇麗さを保っています。......それなりに。
また、WORD編集部はデジタル編集の設備が揃っており、締切り日前日のデスマーチにも耐えられる体制になっています。


また、ノートパソコンにFreeBSDLinuxをインストールしている部員も多い為、Windows用の編集ソフトを使えるようにサーバが用意されています。そして、過去の記事もサーバに納められ、すぐに参照できるようになっています。
ネットワークに関しても、ネットワーク好きの部員により幾重もの冗長性が確保されており、有事の際も編集作業を行えます。


また、編集部内には皆の心を癒すオブジェもいくつかあります。例えば、Macのハードウェアが無いと発狂する人種向けに、ポリバケツ美しいG4のハードウェアが置かれていたり、下ネタ分ユーモア分が足りないと息が出来ない種族向けに「まりもっこり」が置かれていたりします*2。また美しいあきたこまちも設置され、日本人の美的感覚を刺激してくれます。

と、ここで疑問に思った方も居るでしょう。「ジャーナリズム精神溢れる編集部、セキュリティ対策は万全なのか」と。先に申した通り、ネットワークの冗長性についてはネットワークに強い、サーバコンピュータのセキュリティに関してはセキュリティに強い部員により対策されています。
しかし、近頃はソーシャルハッキングにも注目が集まっており、それの対策に頭を悩めている会社も多いと聞きます。WORD編集部のソーシャルハッキングに対する対策はどうか。
そう、勿論完璧です。
外部からの侵入者に関しては、部室内に設置されたカメラにより察知され、その犯行を未然に防ぎます。また、各個人のコンピュータで、ログアウトしていないものがあると、「全てのunixコマンドにsl*3に置き換える」という警告が行われます。


我らゆとり。

複素平面を習っていなくて教授が頭を抱えたり、Neeeeeetが多かったり、ネットカフェ難民になったり。色々社会にゆとり(笑)旋風を巻き起こしている注目の世代。そんな私たちも、精一杯生きて、そして精一杯権力と戦っています。
団塊からゆとりへ。ペンからキーボードへ。世代交代の波は、いつでもどこでも起こってます。
今日もどこかでマンナンライフ蒟蒻畑を食べながら、vimで記事を。私たちはマンナンライフ蒟蒻畑を応援しています。

最後に

この記事は多少の事実と多くの願望、少しの嘘と多くの愛が含まれています。

*1:原文ママ。マイクロなのかメガなのか。とりあえず手のひらよりデカイ。

*2:編集部入り口でお出迎えしてくれます

*3:コンソール上に汽車のアスキーアートが走るジョークコマンド